循環器系(心臓や血管)に関する検査
安静時心電図検査
心電図検査とは、心臓から発生するわずかな電気信号の変化を、心電計を用いて波形として記録します。
不整脈や心筋梗塞、狭心症など主に心臓の異常を調べます。
不整脈や心筋梗塞、狭心症など主に心臓の異常を調べます。
【検査方法】 |
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胸と両手首・両足首を出して、ベッドに仰向けになります。 胸・両手首・両足首に電極をつけ、安静な状態で心電図を記録します。 |
【検査時間】 |
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3~10分程度です。 |
【検査の準備・注意事項】 |
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運動負荷心電図検査
運動によって起こる症状(胸痛、動悸、息切れなど)が、心臓が原因で起こっているのかを調べる検査です。
小さな踏み台を上り降りする方法(マスター2階段試験)と、電動式のベルトの上で歩行からジョギングを行う方法(トレッドミル検査)があります。
小さな踏み台を上り降りする方法(マスター2階段試験)と、電動式のベルトの上で歩行からジョギングを行う方法(トレッドミル検査)があります。
マスター2階段試験
安静時の心電図を記録した後に、階段を1分半または3分間上り降りしてもらい、運動直後から心電図を3分間記録し心電図の変化を判定します。
【検査時間】 |
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10分~20分程度です。 |
【検査の準備・注意事項】 |
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トレッドミル検査
循環器医師立ち会いの下で、電動式のベルトの上で歩行やジョギングを行い、そのときにどのような症状が起きるか、心電図や血圧に変化が起きるかどうかみる検査です。
検査は心電図の電極を胸につけ、血圧測定用のカフを腕に巻いて運動します。
運動中は心電図を常時記録し、血圧は1分毎に測定します。
検査は心電図の電極を胸につけ、血圧測定用のカフを腕に巻いて運動します。
運動中は心電図を常時記録し、血圧は1分毎に測定します。
トレッドミル検査
【検査時間】 |
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30分程度です。 運動時間は心臓に負担がかかるまで行いますので、患者さんごとに異なります。 |
【検査の準備・注意事項】 |
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24時間(ホルター)心電図検査
普段の行動の中で心電図がどのように変化するか、また何らかの症状(動機・めまい・胸痛など)がある時の心電図が症状のない時に比べてどのように変化するかを見る検査です。
胸に電極を5カ所貼り付け、記録するための機械を首から下げていただきます。
検査は24時間行いますので、機械を装着したまま帰宅し、普段通りの生活をしていただきます。
機械を付ける日と、その翌日の2回来院していただきます。
また検査中の日常行動を診断の参考とするために記録メモをつけていただきます。
検査は24時間行いますので、機械を装着したまま帰宅し、普段通りの生活をしていただきます。
機械を付ける日と、その翌日の2回来院していただきます。
また検査中の日常行動を診断の参考とするために記録メモをつけていただきます。
【検査時間】 |
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電極取り付け・説明:約10~15分程度 記録時間:24時間 翌日に機械を外しに来ていただきます *翌日に機械をはずしに来院していただいた時は、5分程度で終わります |
【検査の準備:注意事項】 |
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機械の装着時は入浴やシャワーはできません。身体を拭いていただくのは大丈夫です。 電極外れ等による未記録が生じた場合は、再検査が必要になることがあります。 |
24時間(ホルター)血圧・心電図検査
普段の行動の中で血圧と心電図がどのように変化するか、また何らかの症状(動機・めまい・胸痛など)がある時の血圧と心電図が症状のない時に比べてどのように変化するかを見る検査です。
利き腕と逆の腕にマンシェットを巻きます。また胸に電極を5カ所貼り付け記録するための機械を首から下げていただきます。
検査は24時間行いますので、機械を装着したまま帰宅し、普段通りの生活をしていただきます。
機械を付ける日と、その翌日の 2 回来院していただきます。
また検査中の日常行動を診断の参考とするために記録メモをつけていただきます。
検査は24時間行いますので、機械を装着したまま帰宅し、普段通りの生活をしていただきます。
機械を付ける日と、その翌日の 2 回来院していただきます。
また検査中の日常行動を診断の参考とするために記録メモをつけていただきます。
【検査時間】 |
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電極取り付け・説明:約10~15分程度 記録時間:24時間 翌日に機械を外しに来ていただきます *翌日に機械をはずしに来院していただいた時は、5分程度で終わります。 |
【検査の準備・注意事項】 |
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機械の装着時は入浴やシャワーはできません。身体を拭いていただくのは大丈夫です。 血圧は機械が自動的に、昼間は30分に一回、深夜は60分に一回測定します。 電極外れ等による未記録が生じた場合は、再検査が必要になることがあります。 |
血圧脈波(ABI/PWV)
動脈硬化の評価を行うための検査で、動脈の硬さや下肢動脈の狭窄、閉塞の早期発見・診断・治療効果など動脈硬化の総合的な評価を行います。
【検査方法】 |
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両上腕両足首に血圧測定用のカフ(圧迫帯)を巻きます。 手首に心電図電極、胸に心音測定用のマイクを付け、両上腕両足首の血圧と脈を同時に計測します。 |
【検査時間】 |
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15分程度です。 |
【検査の準備・注意事項】 |
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血圧測定と同じなので、十分な安静状態が必要です。 上半身は薄着になって頂きます。脱ぎ着しやすい服装で起こしください。 検査中は動いたり、お話をすることはできません。また、血圧の高い方は足首が強くしまり痛みを感じることがあるかもしれません。すぐに弛みますので少し我慢頂くこともあります。 |
【基準値】 |
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ABI=足関節収縮期血圧/上腕収縮期血圧 下肢動脈の閉塞や狭窄の具合を示します 0.90 以下 下肢閉塞性動脈硬化症が疑われます 0.91~1.40 正常 1.40 以上 動脈圧迫困難、動脈の石灰化が疑われます baPWV 動脈の硬さの程度を表します。 血管は加齢や動脈硬化の危険因子により硬くなってきます。 硬くなれば(baPWV 値が高くなれば)脳や心臓の血管系疾患(脳梗塞や心筋梗塞など)を発症する危険が増大します。 |