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診療科・部門・センター

小児科



小児科について

「滋賀県の未来を担う子どもたちの健全な身体と心を育む」を目標とし、滋賀県内に4ヶ所ある小児科学会認定地域小児科センターのひとつとして、県中央エリアの小児医療の中核を担っています。

広範囲におよぶ小児内科診療(専門的診療含む)をはじめ、救命救急センターにおける24時間体制の小児二次救急医療、地域周産期母子医療センターにおける新生児医療に深く携わり、近隣の先生方や小児外科とのスムーズな連携体制も構築されています。
また、地域の小児保健活動への積極的な参加も特徴のひとつであり、院内外において多面的な小児・新生児医療の実践に取り組んでいます。

主な疾患

小児救急疾患

発熱、下痢、嘔吐、けいれん、腹痛、急性呼吸不全、重症敗血症など。

新生児救急疾患

早産・低出生体重児、先天性疾患など。
重症新生児仮死に対して、新生児脳低温療法を行っています。
また新生児遷延性肺高血圧症に対してNO(一酸化窒素)吸入療法、先天代謝異常症などの治療として新生児CHDF(持続血液透析濾過)が可能です。

先天代謝異常症

生まれつき、体内の特定の酵素が欠損していたり、代謝の機能がストップしているなどの特徴を持つ遺伝性の病気です。
特殊な検査や治療法によるアプローチが必要となりますが、当科では長年、この先天代謝異常症の診断・治療に対し、県内有数の実績を積み重ねています。

先天性心疾患

心房中隔欠損症、心室中隔欠損症など、生まれつき、心臓や血管の構造の一部が正常と異なる病気です。
中核病院小児科、小児心臓血管外科を有する専門施設と連携し、診断・治療を行っています。

先天性疾患

さまざまな先天異常をもつお子さま(染色体異常症、多発奇形症候群、遺伝性疾患、先天代謝異常症、骨系統疾患、原因不明なものなど)の診療を行っています。

専門外来

午前は一般の小児外来、午後(一部午前)は各種専門外来(完全予約制)を設置しています。
地域のかかりつけ医や医療機関からのご紹介により事前予約が可能です。

小児循環器・心電図検診外来

先天性心疾患を中心に、不整脈、心筋疾患などの診療を行っています。
※心電図検診をご希望の方は、事前に電話か総合受付にてご予約ください。

小児内分泌外来

身長や体重、骨格などに関する成熟の異常(ホルモンの病気)を診る外来です。
小児糖尿病、その他様々な内分泌疾患の診療を行っています。

小児腎臓外来

血尿やタンパク尿、夜尿、昼間の尿失禁など、小児の腎泌尿器における問題に対応しています。

小児リウマチ・膠原病外来

若年性特発性関節炎(JIA)をはじめとする、関節の痛みや腫れ、発熱を来す疾患の診療、治療を行っています。

小児血液・腫瘍外来

乳児血管腫(いちご状血管腫)に対する治療を行っています。
また、小児がん(白血病やリンパ腫など)や血液疾患に対して、中核病院小児科、専門施設と連携し、診断・治療を行っています。

その他の特色

新生児スクリーニング検査、新型出生前検査

従来のスクリーニング検査に加え、滋賀県で初めてとなる脊髄性筋萎縮症、重症複合免疫不全症を含めた9つの疾患に対する拡大新生児スクリーニング検査(CReARID)を先行導入しています。
近隣地区への働きかけを行い、のべ1000例(2024年2月29日現在)の拡大スクリーニング検査を行いました。
滋賀県においては2024年3月より脊髄性筋萎縮症、重症複合免疫不全症の2疾患について実証事業として組み込まれることとなりました。
ひきつづき拡大新生児スクリーニング検査を行い、疾患の早期発見、早期治療に努めています。
また、近年ご要望が多くなっている新型出生前診断(NIPT)について、専門医による適切な対応を行っています。

プレイルームの設置

入院中の子どもたちやご家族の療育環境支援のためのプレイルーム(入院病棟内)を設置しています。
病棟保育士が常駐していますので、安心してご利用いただけます。

院内学級「わかたけ教室」の設置

長期入院が必要な子どもたちが治療を受けながら教育も受けられるよう院内学級を設置(入院病棟内)しています。

地域小児保健活動への積極的な協力・参加

保健センター事業(乳幼児健診や予防接種など)、教育委員会事業(教育支援委員会、結核対策委員会など)、近江八幡市要保護児童地域対策協議会などを通じ、地域の子どもの健康増進と病気の予防に努めています。

医師紹介

患者さんへ

「何となくおかしい」でも遠慮なくご相談を

医療用語のひとつに「Not Doing Well」という言葉があります。これは「何となくおかしい」といった意味で、子どもの病気を見つけるための重要なヒントになります。
このNot Doing Wellにいち早く気付けるのは、言うまでもなく、お母さんやお父さんです。

発熱や下痢、嘔吐などの一般症状はもちろんですが、「元気に見えるけど、何かいつもと違う」と強い心配を感じるようでしたら、遠慮なく当科へご相談ください。どんな些細なことでも真摯に対応いたします。

地域の先生方へ

あらゆる小児・新生児疾患に対応しています

一般診療から特殊治療(脳低温療法、NO吸入療法、血液浄化療法など)まで、幅広い小児・新生児疾患に対応しています。
特に、急性疾患が長引いているケースや敗血症が疑われる場合は、ぜひご紹介いただければと思います。
新生児搬送が必要な場合は、診療時間内であれば高規格救急車に医師が同乗し、蘇生対応が可能です。

また、新型コロナウイルス感染症をふくめた特殊感染症の小児症例・新生児症例、長期入院が必要な症例にも対応しています。