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診療科・部門・センター

血液検査


貧血や血液凝固異常の程度や種類を鑑別する為の機械による検査データと、末梢血液標本や骨髄液標本を作製し顕微鏡観察より得られた情報を診療部へ提供しています。
担当技師は6名で、ローテーションを組んで常時 2~3名が従事しています。認定血液検査技師の資格を有している技師は2名います。
毎週、血液内科でカンファレンスがあり、入院患者様の情報収集と医師とのディスカッションをおこなっています。2名の血液内科医が常勤する環境の中、骨髄穿刺の件数も増加傾向にあります。
医師とのコミュニケーションを綿密にし、患者様に安心していただけるデータ発信をしていきたいと考えています。

末梢血液一般検査

  • WBC(白血球数)
    体内に炎症がある時や血液疾患の時に数値の変動が見られます。

  • RBC(赤血球数)
    貧血の有無や程度を判断します。

  • Hb(ヘモグロビン)
    赤血球中に存在する赤い色素で、貧血や多血症の診断など全身状態が把握できます。

  • Ht(ヘマトクリット値)
    全血のうちの血球の割合を示し、貧血の有無や程度を判断します。

  • MCV(平均赤血球容積)
    赤血球の大きさの指標。貧血の種類を判断します。

  • PLT(血小板数)
    止血の働きがあり、減少した場合出血しやすくなります。

  • Retic(網状赤血球)
    赤血球産生の状態を表す指標となります。

【自動血球分析装置と塗抹標本作成装置】

末梢血液像

自動血球分析装置で結果が正しく出ていないものや、血液疾患などを疑う場合は、標本を作製し顕微鏡下で検査を実施します。

【健常人】x400

【貧血患者】x400

【白血病細胞】 x1000

【白血病細胞】x1000

【顕微鏡による血液像検査】

骨髄像

血液疾患を疑う場合や、癌の転移の有無などを調べる際に検査を行います。
骨髄穿刺によって得られた骨髄液にて標本を作製して顕微鏡で観察します。

【正常骨髄】×100

【白血病骨髄】×100

【白血病骨髄】×200

【白血病骨髄】×400

【白血病骨髄】×1000

【白血病骨髄】×1000

出血・凝固検査

  • PT(プロトロンビン時間)
    出血傾向の鑑別診断あるいは肝障害、抗凝固療法(ワーファリン)の指標としての検査。

  • APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)
    出血傾向の鑑別診断。抗凝固療法(ヘパリン)のモニタリング。

  • Fib(フィブリノゲン)
    血液凝固に関与し、炎症病態で増加し、DIC では消費されて著減します。

  • ATⅢ(アンチトロンビン)
    血液凝固の調節を行います。

  • FDP(フィブリン/フィブリノゲン分解産物)
    DIC の診断や、血栓溶解療法の効果判定に有用です。

  • D ダイマー
    フィブリン分解産物:DIC の診断や、血栓溶解療法の効果判定に有用です。

  • クロスミキシングテスト
    凝固異常が、凝固因子欠乏、凝固因子インヒビターや抗リン脂質抗体などのどれが原因かを調べる検査。

【自動凝固機能検査装置】

その他

体腔液(腹水、胸水、CAPD、心嚢液、PBSCC)などの細胞数や細胞分類の検査。