方針・理念・目的等

病理検査とは

癌をはじめ腫瘍組織や細胞の形態を観察し、その中にみられる病態を顕微鏡下で診断・確定し、予後の治療効果の判定をおこなう検査です。
当院の病理検査科では、病理組織検査、細胞診検査、病理解剖の3つの業務に分かれています。これらの検査は下記に定める理念・方針を基に臨床検査技師と細胞検査士が業務を担っています。

基本理念

「チーム医療の一員として医療環境の創造に貢献します」

基本方針

■精度の高い迅速な検査に努めます。
■安全で安心な医療の提供に努めます。
■信頼関係を深め、綿密で迅速な連携に努めます。
■高い教養と見識を持つよう努めます。
■経営効率を高めるよう創意工夫に努めます。

ISO15189

臨床検査科・輸血管理科・病理検査科は、2021年5月28日に臨床検査室の国際規格であるISO15189の認定を取得しました。

臨床検査室認定の取得により、国際的に認められたしくみにもとづき運営され、検査結果に対する信頼性が向上します。

私たちは、これからもより一層の品質管理と技能向上および患者さまへのサービス向上に努めてまいります。

ISO認定書(日本語版)
ISO認定書(英語版)

スタッフ構成

常勤病理専門医1名、非常勤病理専門医2名、非常勤病理専攻医1名 (延べ週3日)

細胞検査士5名(他部門との兼務により常時2~3名)、臨床検査技師1~2名、常時3~5名体制で運営しています。

(2021年現在)

概要・特色

病理組織検査

生検材料(内視鏡・メス・針などで採取された組織)や、手術材料の病変部を顕微鏡で観察できる標本に作製します。
写真は標本作製行程の中の薄切作業です。

術中迅速診断では手術中に提出された組織を迅速に標本作製し、病変部の診断や切除範囲の判定を行ないます。
病理組織検査は病変の良悪性の鑑別、種類・範囲・浸潤の程度、治療方針の決定に必要不可欠な検査です。

細胞診検査

尿、喀痰、腹水、胸水等の中に含まれる細胞や子宮膣部・頸部・体部からの粘膜擦過や病変部の針穿刺によって得られた細胞を顕微鏡で観察できる標本に作製します。細胞検査士はその標本に見られる「がん細胞や異型細胞」を探し出し、病変を推定します。
病理組織検査に比べ検体採取で患者様への侵襲が少なく負担が軽減され再検査が容易であることが特徴です。

病理解剖

解剖により各臓器を肉眼的、顕微鏡的に観察して死因を解明します。また同時に生前治療の効果などの評価、さらに研修医等への教育に貢献しています。
写真は当センターの解剖室です。

過去の実績等

2020年度業務実績

組織診断年間3,761件、細胞診断4,161件、病理解剖6例、術中迅速組織診42件、術中迅速細胞診13件。

免疫染色では約130種類の抗体を駆使し、787件の症例について(実施率20.9%)、3,774枚の免疫染色標本を作製しています。

特殊染色では約20種類の染色を実施し、1,864枚の特殊染色標本を作製しています。

良い診断は良い標本から

腎生検では検体採取の現場に出張し、標本作製を担当しています。採取直後の腎生検組織を顕微鏡下で観察し糸球体の有無を確認し、蛍光抗体検査や電子顕微鏡検査に必要な糸球体を顕微鏡下で切り分けています。これにより無駄のない良好な標本作製の実現と的確な病理診断に貢献しています。さらに、翌日の午後にはHE標本と特殊染色標本を仕上げ迅速な診断、治療に貢献しています。腎生検の年間件数は57件(2020年度)でした。また、迅速な治療が必要な症例では、院内での蛍光抗体検査を実施するための凍結切片未染色標本を26件(2020年度)作製しています。

耳鼻科領域の穿刺吸引細胞診でも検体採取現場に出張し、採取直後の検体の性状を観察し、迅速に検体処理を行っています。これにより不適正の少ない良好な標本作製を実現しています。

液状化検体細胞診(liquid based cytology ; LBC)を非婦人科材料から導入し、尿や穿刺液等の細胞を効率よく回収し、細胞診の精度・検出率の向上に繋げています。

メッセージ

■精度管理に努めています

日本臨床衛生検査技師会臨床検査精度管理、滋賀県臨床検査技師会病理・細胞部門精度管理、日本病理精度保証機構サーベイに参加し精度向上を目指しています。

■職場環境、健康への配慮に努めています

ホルマリンや有機溶剤による健康被害を軽減するため、環境面の配慮やスタッフの健康診断を推進しています。

■カンファレンスを積極的に行っています。

細胞診において、陽性・疑陽性・問題症例については随時、病理医と細胞検査士間で検討しています。

定例部門会は毎月行い、業務改善や問題事項等の周知徹底と改善について話し合っています。

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