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診療科・部門・センター

腎臓内科



腎臓内科について

理念は「腎臓の初期から末期まで最善の医療を提供する」こと。これを「Total Kidney Care」と呼び、当科の重要な目標に定めています。
腎生検(腎臓の組織を採取する検査)による早期発見、予防に関する情報提供はもちろん、万が一、腎臓病を患ったとしても根治に向けての積極的な治療を行っていき、保存期腎不全の患者さんに対しては、病気の進行を抑制し、透析まで至らせないよう努めていきます。
県内のみならず、全国的に見てもトップクラスの腎臓病医療を提供していくことをお約束します!

主な疾患

保存期腎不全(CKD)

保存期腎不全とは、透析を開始するまでの腎不全の状態を指します。
当科では、保存期腎不全教育入院(1週間)を通じて、患者さんの腎機能を悪化させる原因を突き止め、検査データを詳細に解析することで、一人ひとりに合った治療法を見つけ出していきます。
教育入院によって腎不全の進行を抑制できた例が多数ありますので、ぜひ一度、腎臓内科外来までお越しください。

チーム医療について

最高レベルの技術・医療を提供するために、腎臓病のスペシャリスト(腎臓内科医6名、看護師、臨床工学技士、薬剤師、理学療養士、栄養士、臨床検査技師)によるチーム医療を実践し、安全かつスムーズな治療に取り組んでいます。

腎炎(慢性腎炎、IgA腎症、ネフローゼ症候群、膠原病による腎炎など)

腎炎は、血尿やタンパク尿が長期間続く病気ですが、その多くは自覚症状がない、または非常に軽微であるため、放置している方が多い傾向にあります。しかし、腎生検を行うと、治療が必要なケースが多く見受けられます。
血尿やタンパク尿を指摘されている方は、ぜひ受診いただくことをおすすめします。
※平成27年より、IgA腎症、1次性ネフローゼ症候群が難病に指定され、医療補助が受けられるようになりました

多発性嚢胞腎

腎臓に嚢胞(水がたまった袋)が多数でき腫大することで、腎臓の働きが徐々に低下していく病気です。
50%の確率で遺伝する遺伝性の病気としても知られています。
以前は有効な治療法がありませんでしたが、現在は、腎嚢胞拡大抑制治療薬〈トリバプタン〉の使用が可能となり、透析に至らない腎予後の改善が期待されています。

※平成27年より難病に指定され、医療補助が受けられるようになりました

高血圧

高血圧は自覚症状が少ないため、どうしても放置されがちです。しかし、心血管障害などの重大なリスク因子ともなるため、適切な血圧管理をおすすめしています。
9割以上の方は遺伝的な高血圧ですが、一部、副腎腫瘍や腎血管の異常などによる二次性高血圧症が存在し、この場合は根治が望めます。
特に、若年性の高血圧の方、薬剤治療の反応が悪い方などは、ぜひ当科へご相談ください。

腎代替療法(透析療法)

腎代替療法には透析と腎移植がありますが、当科では段階的な透析導入法を推奨しています。
透析開始前の事前準備(シャント手術やカテーテル手術)から適切な処置を行い、術後の安定した時期に透析療法を開始することで、安全かつなるべく短い入院期間で腎代替療法を導入でき、早期に社会復帰していただけることを目標にしています。
腎移植に関しては大学病院と連携し、適切なファローアップをしていきます。

専門外来

初診外来

初診の患者さんを対象にした外来を、毎週火曜日午後に設けています。

その他の特色

保存期腎不全検査教育入院

全国に先駆けて、2006年より保存期腎不全検査教育入院をスタートさせました。
患者さんに対する疾患教育と合併症などのチェックを目的とした1週間の検査教育入院で、患者数はこれまでに2,000例を超えるまでに成長しています。
毎週木曜日に教育入院の見学を実施しておりますので、見学希望の方はお気軽にご連絡ください。
日程調整後、視察申込書を院長宛に郵送ください。

腎臓病啓発キャンペーン

当科スタッフをはじめとする有志が任意団体NPOを立ち上げ、“腎臓病啓発キャンペーン隊”としてさまざまな活動に取り組んでいます。
具体的な活動としては、毎年3月の「世界腎臓デー」にあわせた近江八幡市周辺でのイベント、CKD市民公開講座の開催などがあげられます。

医師紹介

患者さんへ

腎臓の訴えに耳を傾けてみてください

腎臓の病気は自覚症状があまり出ないケースが多いのですが、だからこそ、定期的な検診や腎生検などでの早期発見が重要となります。
「腎臓病と診断されて困っている」「受診するよう言われているけど不安…」。そんな方にこそ、私たち腎臓内科のチーム医療がお役に立つはずです。
例えば、検尿でタンパク尿が出た方。それは、腎臓が涙を流して、体調が悪いことを教えてくれています。ぜひそんな腎臓の訴えに耳を傾けてみてください。

地域の先生方へ

CKD地域連携パスを通じた病診連携・病病連携の推進

腎臓病から地域の皆様を守るため、当科ではCKD地域連携パスを通じた病診連携・病病連携を推進しています。
県内トップクラスの腎生検数、高度な標本作成技術による正確な診断を駆使し、ご紹介患者さんを適切に治療してまいりますので、お困りごとがございましたらいつでもご相談ください(ご紹介やご予約は地域医療連携室を通していただくとスムーズです)。
また、RPGN、ネフローゼ症候群疑いなどのお急ぎのご要件がございましたら、腎臓内科まで直接お電話ください。