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診療科・部門・センター

耳鼻咽喉科・頭頸部外科



耳鼻咽喉科・頭頸部外科について

当科の領域で扱う疾患には聴覚、嗅覚、味覚といったヒトの五感に関係するものや、嚥下(飲み込む)、咀嚼(噛み砕く)、呼吸、発声といったヒトの基本機能に関わるものが多いです。
当科の最大の特徴は、耳、鼻、咽喉頭(のど)、頭頸部の領域における手術を中心とした診療です。
専門医による適切な診断・治療とともに、地域に密着した基幹病院の耳鼻咽喉科・頭頸部外科としての役割を果たせるよう日々努力を重ねています。
また、入院患者さんにつきましては、できるだけ短期間の入院で良質の医療が提供できるよう努めています。

主な疾患

慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎

幼少期の中耳炎の治りが不十分な場合など、鼓膜に穴があいたまま残ってしまったり、耳だれが続いたり、きこえが悪くなったりします。
こういう状態を慢性中耳炎といいます。慢性中耳炎の病態は様々で、場合によって骨を溶かしていく性質を持つ真珠腫が形成されることもあります(真珠腫性中耳炎)。
このような難治性の中耳炎に対して鼓室形成術という手術を行っており、病態の進行を食い止め、耳だれを止めることや、きこえの改善を目指しています。

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺はさまざまな原因で生じますが、その多くはヘルペスや水痘などのウイルスが原因とされています。
発症してからなるべく早期の治療開始が望ましく、当院では時間外や休日に救急受診された患者さんに対しても迅速に治療が始められるよう努めています。
初期の治療としてステロイドの投薬をメインに行っています。
予後良好なことが多い疾患ですが、麻痺の程度が強くてなかなか治らず、早期の改善が困難と見込まれる患者さんに対しては、顔面神経減荷術という手術を行うことがあります。

慢性副鼻腔炎(蓄のう症)

鼻腔(鼻の内部)やその周囲にある副鼻腔という空間に膿や菌などが溜まり、鼻づまりや嗅覚障害、膿性鼻汁(いわゆるドロばな)、頭重感などの症状を引き起こす病気です。
難治性の慢性副鼻腔炎に対しては内視鏡下鼻内副鼻腔手術(ESS)という手術を行っており、毎年たくさんの症例数があります。
またさらに難治性の好酸球性副鼻腔炎という疾患に対しては、手術を行った後にしっかりとした術後治療を行うことによって良好な経過を得ています。

アレルギー性鼻炎

重度のアレルギー性鼻炎で鼻がほとんど通らない場合などは、手術による治療をおすすめしています。
下鼻甲介というところの骨を摘出し、さらに鼻水やくしゃみなどのアレルギー反応に関与するとされる後鼻神経を切除することでアレルギー反応を減らし、症状の改善が得られます。

慢性扁桃炎

口蓋垂(のどちんこ)の左右にある扁桃(口蓋扁桃)が細菌やウイルスなどの感染によって炎症を起こすのが扁桃炎ですが、このような扁桃炎を繰り返す場合、扁桃腺を取る手術(口蓋扁桃摘出術)を行っています。

頭頸部がん、頭頸部腫瘍

耳鼻咽喉科領域、すなわち耳、鼻・副鼻腔、口腔、咽頭・喉頭(のど)、唾液腺、甲状腺などにできる腫瘍のことを総称して「頭頸部腫瘍」と呼び、がんの場合は「頭頸部がん」と言います。
ヒトのたくさんの大事な機能、基本的な機能を担っている領域であり、こういった機能をなるべく損なわないような治療をこころがけていますが、特に進行したがんの場合など、機能を完全に残すことが困難なケースもあります。
以下、代表的な頭頸部がん、頭頸部腫瘍を挙げます。

口腔がん(舌がん、口腔底がん、歯肉がんなど)

口腔がんには、舌にできる舌がんをはじめ、歯茎にできる歯肉がん、頬の内側にできる頬粘膜がん、舌と下側の歯茎の間にできる口腔底がんなどがあります。日本人に最も多いのは舌がんです。
小さなうちに発見できれば切除範囲も小さく留めることができます。しかし進行癌になった場合は再建を要する手術や、くびのリンパ節を切除する手術を行わねばならないこともあります。

甲状腺がん

甲状腺の腫瘍に対して切除する手術を行っています。乳頭がんをはじめとした悪性腫瘍が多いですが、良性でもかなり大きくなった腫瘍、あるいは良性か悪性かの鑑別がつきにくい腫瘍に対して行う場合もあります。
甲状腺がんの場合も、リンパ節転移をきたしている場合はくびのリンパ節も同時にとる手術を行っています。

耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍

唾液を作る器官である耳下腺や顎下腺に腫瘍ができることもあります。
良性腫瘍の割合が多いですが、時折悪性腫瘍(がん)が生じることもあります。耳下腺腫瘍においては、耳下腺の内部を貫通している顔面神経をきっちりと残して腫瘍を摘出することが大事ですが、がんの場合など、きっちり残せないケースもあります。

喉頭がん

喫煙と密接な関係のあるがんです。常時喫煙をされている方で声が枯れ出したら要注意です。
がんが疑わしい場合は内視鏡をみながら、あるいは場合によっては全身麻酔をかけて腫瘍の一部を取って検査をしています。がんと判明した場合は放射線治療が必要なケースが多いため、治療可能な施設へ紹介させて頂いています。

専門外来

補聴器外来(週1回)

※最初に通常外来の診察が必要です。

各種補聴器の効果や適応について説明し、最適な補聴器選びのお手伝いをしています。
補聴器の無料貸し出しも行なっています。

その他の特色

日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設

当科は日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設であり、若手医師の教育にも力を注いでいます。

医師紹介

患者さんへ

まずは当科が扱うあらゆる疾患を知ってください

耳鼻咽喉科・頭頸部外科と聞くと「結局、何を診る科なの?」と思われるかもしれません。ですので、まずは地域のみなさんに当科が扱う疾患について知っていただくことが第一だと考えています。
副鼻腔炎、中耳炎、アレルギー性鼻炎、扁桃炎といった馴染みある病気がある反面、口腔がんや甲状腺腫瘍、顔面神経麻痺といった「どの科に相談すればいいのかわからない」といった病気も私たちの守備範囲なのです。

地域の先生方へ

気になる腫瘍や病態などがありましたらぜひご紹介ください

頭頸部や口腔、甲状腺の腫瘍をはじめ、「これは手術が必要なのか?」「がんが疑われるかもしれない」などという患者さんがいらっしゃいましたら遠慮なくご紹介ください。
経験と実績に基づいて、的確な診断・治療を行い、結果やリスクなどにつきましても正直にお伝えしてまいります。当科で対応できない手術につきましては(悪性腫瘍で放射線治療が必要な場合など)対応できる施設をご紹介させていただきます。

患者さん、地域の先生方へ

当科は病診、病病連携を強く推進しています

検査や治療が一段落し、経過が安定した場合は、ご紹介頂いた先生方へ逆紹介させて頂くことを基本としています。
耳鼻科的なフォローが必要だが耳鼻科にかかったことがない場合は当方から新たに耳鼻科医院を紹介させて頂き、受診して頂くようにしています。今後も当科診療、ひいては病院の円滑な運営のため、皆様のご理解ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
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