診療科の特色

近年、日本の医療は専門化・細分化が進み、各分野での診断、治療の能力は非常に進歩していますが、その一方で、専門外の分野についての知識が必ずしも十分ではない場合があり、診断や治療の開始に時間や手間がかかることも多くなっています。また、わが国が本格的な高齢化社会を迎えるにあたり、ひとりの患者様がいろいろな病気を併せ持つようになり、治療の順序やバランスを決める「全身を診る」ことのできる医師が少なくなっているのも事実です。
 
 

そこで厚生労働省は新医師臨床研修において、医師が、医師としての人格を涵養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身に付けることのできるものでなければならないとして、プライマリ・ケアのできる医師を育てようとしています。

成人に対して内科疾患のプライマリ・ケアを行うのが総合内科です。しかしプライマリ・ケアという言葉は、まだ本邦では十分に理解されておらず、時には誤解されていることもあり、特に「一次医療」と混同されていることもあります。しかし、プライマリ・ケアとは調和の取れた包括的患者ケアであり、初診時にも継続診療中にも有用で、十分なコミュニケーションにより患者が何を求めているかということを知り、その背景にはどのような社会的、心理・精神的背景があるのかを確認し、医学的診断をして、その結果、どのような治療が望ましいのか等を十分に説明・納得していただくことと考えます。また、経済的問題、施設入所等の必要がある場合には行政や福祉関係機関等に相談し、申請により減額が可能なものは書類を書き、入所が望ましい場合には紹介状を書くという作業など、患者に必要なありとあらゆる社会資源を利用する努力がプライマリ・ケアに要求されることです。

明らかに専門診療科の疾患でない入院患者は総合内科医が主治医となり、様々な科の専門医にコンサルトしながら診療を進め、高齢者が食事を開始する際には言語療法士に依頼し嚥下能力を評価してもらい、栄養に関しては栄養サポートチームに相談し、退院に際してはメディカルソーシャルワーカーの助言を得て、最適な在宅介護の環境整備や転院先を決定するなど、院内の様々な物的・人的資源を活用し、患者様にとって最も適した医療をコーディネートすることも総合内科医の仕事です。そしてこのような医療を実践しながら、プライマリ・ケアを研修医やレジデントに指導・教育することも総合内科の責務だと考えます。

スタッフ紹介

役職 名前(ふりがな) 資格・略歴等
副院長・部長 立川 弘孝
(たつかわ ひろたか)
  • 昭和58年卒
  • 日本内科学会認定医
  • 日本循環器学会専門医
  • プライマリ・ケア学会指導医
  • 日本救急医学会認定ICLSコースディレクター
  • JMECCインストラクター PTLSプロバイダー
  • 日本DMAT隊員、統括DMAT
副部長 山口 琢
(やまぐち たく)
  • 平成17年卒
  • 日本内科学会認定医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 一般内科
レジデント 河﨑 士
(かわさき たかし)
  • 平成26年卒
  • 日本内科学会認定医
  • 日本循環器学会
  • 一般内科

各診療科

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薬剤部

医療技術部

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