令和3年度 近江八幡市立総合医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 881 245 264 462 431 692 1135 1986 1605 570
当院の一般病棟を退院された患者さんの年齢階級別患者数です。
全退院患者数は8,271名で昨年より若干減少しています。
幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいておりますが、70才以上の患者さんの割合が50%にのぼり、地域社会の高齢化を反映しています。
それに次いで、0~9才の患者さんも多く、そのうち、新生児の患者さんが約10%となっており周産期の入院に対応しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 32 16.78 20.57 15.63% 85.81
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 28 12.43 13.14 3.57% 77.89
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 重症度等A-DROP スコア2 9 10.78 15.86 0.00% 83.56
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 8 10.00 13.41 12.50% 77.63
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 8 18.50 13.07 12.50% 79.75
「総合内科」は2013年に創設し、今年度で10年目を迎えることとなりました。医療の専門化・細分化により、臓器を特定されにくい疾患や病態に悩まされる患者さんや、高齢化社会により様々な健康問題を抱える患者さんが増えています。健康とは「身体的、社会的、精神的に満たされた状態」と定義されています。我々は「病気を診る」だけでなく、「人を看る」ことを心がけて日々の診療を行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 69 5.72 5.83 1.45% 0.96
140010x197x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) あり 手術・処置等2なし 59 6.71 7.78 0.00% 0.00
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) なし 手術・処置等2なし 58 9.41 6.13 0.00% 0.00
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 4.00 5.53 0.00% 3.56
010230xx99x00x てんかん なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 3.45 7.22 0.00% 6.86
滋賀県内4ヶ所の小児科学会認定地域小児科センターとして小児医療の中核として小児一般診療、救命救急センターにて24時間体制の小児2次および高次救急医療体制で対応しています。地域周産期母子センターとしてNICU(9床)では重症用集中モニターを配備し、人工呼吸器5台、nDPAP3台にて重症新生児の管理を行っています。aEEGモニタリングや極細の気管支ファイバーによる気管支鏡検査が可能で、特殊治療として脳低温療法、NO(一酸化窒素)吸入療法、血液浄化療法(CHD、CHDF、血漿交換など)の治療も実践しています。令和元年に6床のGCUを増設拡張し周産期医療受け入れの機能強化を行いました。地域小児保健活動へも積極的に協力参加し、保健センター事業(乳幼児健診/予防接種など)、教育委員会事業(教育支援委員会/結核対策委員会など)、近江八幡市要保護児童地域対策協議会を通じて地域の子どもの健康増進と病気の予防へも努めています。外来診療として午前は小児一般外来、午後は完全予約制にて診療を行い、専門外来(小児循環器、小児内分泌代謝、小児血液・腫瘍、小児腎臓、リウマチ・膠原病,予防接種、1ヶ月健診)の充実を図っています。小児入院病棟には、院内学級を併設しプレールームには病棟保育士を配置し、入院中の子どもおよび家族の療育環境を支援しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 95 4.28 4.74 0.00% 67.06
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 47 5.09 6.25 0.00% 62.47
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 45 8.51 9.00 4.44% 69.62
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 32 6.53 7.11 0.00% 58.53
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 31 10.16 10.15 3.23% 70.45
消化管・肝胆膵外科(ロボット支援下手術を導入いたします)
 胃癌、大腸癌、肝癌などの待機手術に加え、急性虫垂炎や胆嚢炎、消化管穿孔、腸閉塞等の緊急手術においても、傷が小さく正確な病態把握、繊細な操作が可能な鏡視下手術を第一選択とし、精緻な手術、入院期間の短縮、早期社会復帰に努めています。昨年は胃癌の98%、大腸癌(緊急手術を含む)の92%に鏡視下手術が施行されました。
乳腺・甲状腺外科
 乳癌にはマンモトームなどによる微小乳癌の診断を積極的に行っています。さらに病理科と連携し術中に迅速診断することでテイラーメイド医療に役立てています。安全性に配慮し、適応症例については形成外科と連携し、乳房再建術も取り入れています。また、乳癌治療において重要な薬物療法も、ガイドラインに基づき積極的に行っています。静注化学療法は主に外来化学療法室で行い放射線治療が必要な症例は近隣医療機関と連携し治療を行っています。
 甲状腺外科では主に代謝・内分泌内科と連携し、バセドウ病や副甲状腺機能亢進症に対する手術を行っています。
鼠径ヘルニア
 全身麻酔下に補強用シートを腹膜前腔に挿入する鏡視下鼠径ヘルニア手術を第一選択としています(TAPP法)。傷が小さく、患側のみならず両側鼠径床の正確な病態把握と全てのヘルニアタイプの修復が可能で、術後の痛みや違和感も軽微です。また若年性(20~30歳代)の場合には、補強用シートを使用しない鏡視下経皮的腹膜外ヘルニア閉鎖術(LPEC法)も行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 158 28.62 25.32 74.68% 82.13
160760xx97xx0x 前腕の骨折 あり 定義副傷病なし 47 4.47 4.99 2.13% 50.72
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 32 24.00 20.63 0.00% 69.06
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 28 22.50 23.02 0.00% 73.43
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし 22 21.73 20.31 4.55% 70.59
主に近隣の病院、医院からの紹介と、当院救急に搬入された四肢脊椎の救急疾患を急性期、周術期を中心に治療しています。整形外科の中でも専門性を重視し、滋賀医大整形外科と連携、各領域のエキスパートが診断、保存治療から手術治療まで行っております。病状が安定すれば開業医に紹介させていただく地域支援型医療です。骨折脱臼、四肢関節疾患、脊椎疾患、手足の外科、末梢神経障害、骨軟部腫瘍、関節リウマチ、骨粗鬆症など気軽にご紹介ください。また近年、高齢者の大腿骨近位部骨折の患者さんが増加し受傷後の活動性の低下、死亡率の上昇など大きな問題となっており当院は、合併症の予防、早期社会復帰のため骨折後48時間以内の早期手術を目指しております。
 

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 59 15.61 15.63 27.12% 65.85
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 43 21.09 18.90 53.49% 68.42
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 30 8.00 9.78 6.67% 77.83
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 12.06 8.30 16.67% 74.00
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 15 15.47 17.48 46.67% 68.80
当科は日本脳神経外科学会専門医訓練施設および日本脳卒中学会認定研修教育病院、一次脳卒中センターに認定されており、最新のガイドラインやエビデンスを参考に最善の治療を目指しております。No refusal policyの方針で患者さんの利益を最優先に、迅速な対応と最善の治療の提供を心がけております。
 
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 42 2.00 2.75 0.00% 60.50
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 13 17.38 11.06 0.00% 78.54
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 6 23.00 21.93 0.00% 74.83
050161xx97x1xx 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等21あり 6 33.17 29.08 0.00% 72.50
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等11/2あり 手術・処置等21あり 4 29.50 26.82 0.00% 69.75
当科は2013年4月に開設されて以来、患者さんに合理的かつ総合的な医療を受けていただくために、ハートチームによる診療を行っており、紹介医師や他科医師とも密接な連携を取りながら、全ての心臓血管疾患の手術に対応しております。
①大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症といった弁膜症疾患に対して、人工弁置換術や弁形成術を行います。
②狭心症、心筋梗塞といった冠動脈疾患に対して、場合によってはカテーテル治療より予後が良好である冠動脈バイパス手術を行います。
③急性大動脈解離や胸部ならびに腹部大動脈瘤といった大血管疾患に対して人工血管置換術や低侵襲で行えるステントグラフト内挿術にて治療を行います。
④末梢動脈閉塞、下肢静脈瘤といった末梢血管疾患や一部の先天性心疾患、心膜・腫瘍疾患など、多岐にわたる疾患を診療いたします。

小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 43 3.02 2.78 0.00% 3.44
140590xx97xxxx 停留精巣 あり 21 3.00 2.99 0.00% 2.00
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 13 2.92 3.77 0.00% 4.92
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 13 3.00 7.84 0.00% 3.46
140430xx97x0xx 腸管の先天異常 あり 手術・処置等2なし 11 3.91 13.26 0.00% 12.18
小児外科は2005年4月開設以来、新生児から中学生(0~14歳)までの手術疾患を担当しております。当センターは近江八幡市を含む東近江医療圏の中核病院で、地域周産期母子医療センターとしての機能も有しているので、入院加療が必要な二次および三次救急医療に対応しております。また滋賀県内において小児外科を標榜する病院は希少であり、産婦人科、小児科(新生児科)と協力して、県内各所からハイリスク新生児搬送や母体搬送も受け入れており、新生児外科疾患も積極的に担当しております。
いわゆる専門外来は開設しておりませんが、胃食道逆流症、排便障害、ヒルシュスプルング病などの精査(24時間pHモニター、消化管内圧測定検査、直腸粘膜生検など)も施行しております。重症心身障害児の胃・腸瘻造設、腹腔鏡下噴門形成術、気管切開/喉頭気管分離術といった手術や、在宅中心静脈栄養の管理も行っています。また産婦人科や小児科(新生児科)と協力し、小児外科疾患が疑われる胎児出生前診断やその治療方針についての相談(セカンドオピニオン)もお受けしております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 75 12.07 9.38 0.00% 32.91
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 45 6.60 6.04 0.00% 46.67
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 45 6.89 6.11 0.00% 45.64
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) なし 42 26.6 21.53 9.52% 31.64
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 31 5.10 4.34 0.00% 56.55
一般外来
婦人科疾患の診察、治療を中心に行っています。子宮癌検診、不妊相談、妊娠の診断も受け付けています。
妊婦健診
妊婦さんの健診を医師、助産師の両方で行っています。妊娠中に2回の母親教室があります。
周産期母体搬送
周産期母子医療センターとして、地域の病院、診療所よりハイリスクの妊婦さんを搬送していただき管理しています。
定期手術
毎週火曜日、金曜日に予定された産婦人科手術を行っています。
臨時手術
緊急を要する手術に対しての体制も整えています。

耳鼻咽喉科頭頸部外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 43 4.21 6.47 0.00% 54.53
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 31 8.45 7.84 0.00% 30.00
030340xxxxxxxx 血管運動性鼻炎、アレルギー性鼻炎<鼻アレルギー> 17 3.71 5.64 0.00% 27.53
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 17 4.82 7.09 0.00% 42.12
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 あり 14 4.71 7.03 0.00% 59.64
甲状腺、副甲状腺、耳下腺、顎下腺といった標準的な頸部手術をはじめ、舌癌、咽頭癌、喉頭癌などの頭頸部癌の手術も行っています。慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術(ESS)は以前から症例数が多い手術ですが、難治性の好酸球性副鼻腔炎については手術に術後治療を加えることにより良好な経過が得られています。また鼓膜穿孔、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎等に対し鼓室形成術を施行しており最近症例の数が増えています。症例によっては経外耳道的内視鏡下耳内手術(TEES)も行っています。アブミ骨の固着による難聴(耳硬化症)に対しアブミ骨可動術を行っており良好な経過が得られています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 24 16.00 15.63 50.00% 83.17
010230xx99x00x てんかん なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 8.39 7.22 5.56% 77.17
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 3、4又は5 16 22.75 19.21 62.50% 85.31
010155xxxxx2xx 運動ニューロン疾患等 手術・処置等22あり 15 11.33 16.43 0.00% 67.47
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 8 18.63 17.48 50.00% 84.75
脳卒中をはじめとして、脳、脊髄、筋、末梢神経に関する内科の病気を診療します。 専門的治療を特徴としますが、ADL(毎日いかに活動的な生活ができるか)、QOL(いかに充実した生活をおくるか)に重点をおいた治療を心がけています。  当科は滋賀県のなかでも、初期(昭和59年)より診療を開始し、脳卒中などの救急診療体制を続けてきました。今後も脳神経外科との緊密な連携のもと、適切な治療に努めてまいります。
当科では症状の原因となる場所を明らかとして、次の治療につなげることを診察の目的とします。
診察には時間がかかりますが、その上で検査(CT, MRIなど)をしていくこととなります。  症状が急激な方、けいれんや意識の悪い方は救急外来にて診察しています。  お電話のうえ受診いただけるとスムーズに対応できると思います。  当科は滋賀県難病ネットワークに協力しており、神経難病患者さんのサポートも積極的に行っています。

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 26 17.50 13.07 3.85% 71.46
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 11 12.18 9.22 18.18% 67.64
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 6 4.17 7.68 0.00% 71.83
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 4 11.25 11.44 25.00% 31.50
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 3 22.67 10.28 0.00% 49.33
・アトピー性皮膚炎やじんま疹の診断と治療
・乾癬の治療(軟膏療法、内服療法、生物学的製剤)
・帯状疱疹の治療
・爪白癬の診断と治療
・薬疹の診断と治療 
・皮膚腫瘍の診断と治療
・潰瘍や熱傷の治療   など
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx02xxxx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 59 4.58 7.05 0.00% 73.63
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 23 7.39 8.23 0.00% 73.04
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 21 4.48 7.02 0.00% 74.05
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 17 6.00 5.56 5.88% 63.59
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 16 7.13 9.65 6.25% 74.50
当院には5名の泌尿器科常勤医が在籍し不妊治療以外のいかなる疾患にも対応可能で、全ての分野において最新の知見に基づいた標準治療を心がけています。特に尿路結石・泌尿器癌に力を注いでおり、腎盂尿管ファイバースコープ、ホルミウムレーザーや超音波砕石器の整備はもちろん、2021年には体外衝撃波結石破砕装置を更新し、2022年7月からはDa Vinci Xiを導入してロボット支援手術も開始しました。また手術だけでなく、抗癌化学療法や分子標的治療、免疫チェックポイント阻害剤の投与も行っています。これらの治療も副作用の発現状況が把握でき次第、外来化学療法として患者さんの日常生活をできるだけ保てるよう配慮しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 226 2.73 3.06 0.00% 70.9
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし 187 4.91 4.36 0.00% 71.05
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 75 5.84 5.32 0.00% 74.77
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 60 4.33 4.79 0.00% 63.77
050210xx97000x 徐脈性不整脈 あり 手術・処置等1なし、1/3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 58 12.57 10.24 1.72% 77.84
循環器で扱う疾患は現在非常に多岐にわたっています。急性冠症候群を代表とする虚血性心疾患は迅速かつ確実な診断治療を要し、当院においても上位を占めています。四肢、腎動脈などの閉塞性動脈硬化症疾患、重症虚血肢も近年増加傾向です。致死的不整脈や上室性頻拍症、心房細動に対するカテーテル治療、ふらつき・失神などの原因となる徐脈性不整脈疾患に対するペースペーカー植え込み術も同様に多数扱っています。致死性不整脈に対しては植込み型除細動器、重症心不全に対しては両室ペーシング植え込み術を行っています。様々な原因疾患による心不全患者は年々増加しています。これらの緊急かつ致死的疾患の治療管理や厳格な呼吸・循環管理を要する重症疾患に対してICU/CCUおよび専門病棟で入院加療を行っています。カテーテル治療、植込みデバイスなど循環器疾患領域における循環器内科が扱う治療の範疇は増え続けているため、常に技術情報をbrush upし妥当かつ安全な治療方法を追求しています。また生活習慣疾患、慢性腎臓病などの管理および合併症予防も重要な我々の仕事と考えています。当院他科や地域の先生方と連携を取りながら予防医学的観点からも患者さんと接するよう心掛けています。動脈硬化性疾患の予防から目の前の命を救うことまで、全人的な医療を提供することが目標です。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 143 7.83 10.39 1.40% 63.55
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 51 5.08 7.87 0.00% 68.78
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 なし 45 18.87 13.14 11.11% 78.31
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 42 17.05 13.74 7.14% 68.05
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 32 21.31 20.57 34.38% 86.72
保存期腎不全(CKD)治療
保存期腎不全教育入院を通じて、個々の患者さんの腎機能を悪化させている原因を 一週間の検査教育入院で突き止め、検査データを詳細に解析することにより今後の治療方針を修正できます。入院により腎不全進行抑制できた方が増加しています。ぜひ一度、腎臓内科外来でご相談ください。かかりつけ医の先生にかかっておられる方は、先生にご相談いただいたうえで紹介状を持参していただくと、より正確な治療方針をお示しできます。
腎炎治療(IgA腎症、ネフローゼ症候群、膠原病による腎炎など)
腎炎の多くは、自覚症状が特にないか非常に軽微であるため、放置している方がおられます。経過観察で良い場合もありますが、腎生検を行ったうえで治療が必要となる場合も多々あります。さらに検査が必要かどうかは専門医の判断が必要です。尿潜血や尿蛋白を指摘されている方は、ぜひ受診ください。腎生検数は県内でもトップクラスであり、高い標本作成技術による正確な診断、治療により、個々の患者さんにとって最善の腎炎治療を提供します。
平成27年より1次性ネフローゼ症候群、IgA腎症が難病に指定され、医療補助が受けられるようになりました。当院は指定医療機関ですので、難病申請のための診断書の発行が可能です。
代謝内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 44 9.82 14.41 4.55% 65.43
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11 11.36 13.25 18.18% 57.73
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし 5 8.40 11.15 0.00% 64.40
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 なし 5 11.2 10.28 0.00% 55.40
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 4 32.00 20.57 0.00% 85.75
入院患者さんは月平均20名です。血糖コントロールのための短期入院(一週間入院)、強化インスリン療法などを行うとともに、教育、合併症精査に力をいれております。また、1型糖尿病患者さんに対してインスリンポンプ療法を積極的に取り入れています。合併症については、腎臓内科、脳神経内科、眼科、整形外科、皮膚科などと密に連絡をとり、治療にあたっております。
糖尿病教室(月~金の毎日)を毎週行い、スタッフ一同で患者さんの指導を行っています。甲状腺疾患、副腎疾患、下垂体疾患、肥満症、高脂血症、高尿酸血症の診察も行っています。
 毎年、約200名の糖尿病患者入院(1型糖尿病患者数:20~30名)があり、治療・患者教育・合併症精査を行っています。血糖コントロールが安定した患者さんは糖尿病地域連携パスにより速やかにご紹介いただきました先生方の元にお戻りいただいています。近年登場した24時間持続血糖測定機器を使用し、ご高齢の患者さんの就眠時無自覚低血糖を的確に診断し治療に結びつけています。
 内分泌疾患は、内分泌性高血圧症(原発性アルドステロン症、褐色細胞腫)、バセドウ病、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症、クッシング症候群、下垂体機能低下症、中枢性尿崩症、先天性副腎過形成、ACTH単独欠損症、性腺機能低下症、成長ホルモン分泌低下症等の診断治療を行っています。これらの疾患は幼少期に発症することも多く、小児科からの移行も適切に行っています。内分泌ホルモンの過不足は日常生活の質を低下させます。これらの過不足は治療可能な疾患であるが故に的確な診断・治療が望まれます。

血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 17 27.47 18.76 0.00% 75.59
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等25あり 15 34.80 19.92 0.00% 71.33
130030xx99x8xx 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等28あり 8 16.25 14.52 12.50% 74.88
130030xx99x0xx 非ホジキンリンパ腫 なし 手術・処置等2なし 5 24.60 9.15 20.00% 77.00
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 なし 手術・処置等25あり 5 31.80 20.95 0.00% 75.60
血液内科では白血病・骨髄異形性症候群・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫など血液腫瘍に対する抗がん剤治療を中心に診療を行っております。
当院は日本血液学会認定研修施設であり、KOTOSG(Kyoto Hematology Clinical Study Group)やJapan Study Group for Cell Therapy and Transplantation(JSCT)研究会、Kansai  Myeloma Forum等にも参加しております。  最近では骨髄異形性症候群に対するアザシジチンの長期継続にも積極的に取り組んでおります。
 

消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 179 10.77 9.21 2.79% 73.35
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 58 7.78 7.96 0.00% 74.03
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 33 8.18 6.78 0.00% 70.91
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 なし 手術・処置等2なし 30 22.50 20.57 23.33% 85.10
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 なし 30 8.63 7.70 0.00% 63.93
2021年度より内視鏡システムは最新のEVIS X1を導入しました。従来からのNBI画像に加えTXI(構造強調+色調強調+光度の確保)、RDI(血管強調+出血点確認能力)画像を搭載しており、大きく診断・治療に寄与します。また、近年ではEUS下interventionも充実しております。
急性期診療:内視鏡的止血術、イレウス管留置、軸捻に対する内視鏡的整復術、大腸ステント留置、内視鏡的胆道ドレナージ術、PTCD/PTGBD/PTAD他。
予定診療:上部・下部ESD、消化管ステント留置、胃瘻造設、EMR、cold polypectomy、内視鏡的採石/砕石術、EUS-FNA、EUS下ドレナージ術(胆摘不能症例における内瘻化術を含む)、小腸バルーン内視鏡、カプセル内視鏡、RFA、TACE、各種癌に対する化学療法、IBD診療他。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 45 7 12 20 54 6 1 6,7,8
大腸癌 35 28 41 80 45 16 1 6,7,8
乳癌 12 12 8 7 2 3 1 6,7,8
肺癌 0 0 0 1 3 0 1 6,7,8
肝癌 6 3 4 5 18 22 1 6,7,8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
入院時に最も医療資源を投入した傷病名が脳梗塞の患者さんを対象として、その発症から入院までの日数別に症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
脳梗塞治療では迅速に治療を行うことがその後の患者さんのADL(日常生活動作)に大きな影響を与えます。当院では緊急に治療が必要な患者さんを常に受け入れることが出来るような体制の確保に努めています。
脳梗塞治療において、リハビリテーションは脳梗塞の合併症・後遺症を防ぐために非常に重要です。急性期医療を担う当院では、回復期リハビリテーション病院や介護施設、療養型病院と地域連携診療計画書を使って連携し、総合的な治療管理を行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 4 6.75 61.50
中等症 67 17.54 83.04
重症 33 19.48 84.03
超重症 8 13.75 86.50
不明
入院時に最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(誤嚥性肺炎、インフルエンザ肺炎、ウイルス性肺炎を除く)であって、市中肺炎(入院後発症の肺炎を除く)の患者さんが対象です。日本呼吸器学会、成人市中肺炎診療ガイドライン、肺炎重症度分類の定義に基づき、入院時の状態から重症度を決定し、重症度ごとに患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。重症度が高くなるほど平均在院日数が長くなり、平均年齢も高くなっています。
当院で肺炎の治療を受けられるご高齢の患者さんは増加しており、その大半が誤嚥性肺炎ですが、誤嚥性肺炎はこの指標の対象疾患には入っていません。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 206 20.99 75.87 43.20
その他 3 22.33 81.33 66.67
入院時に最も医療資源を投入した傷病名が脳梗塞の患者さんを対象として、その発症から入院までの日数別に症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
脳梗塞治療では迅速に治療を行うことがその後の患者さんのADL(日常生活動作)に大きな影響を与えます。当院では緊急に治療が必要な患者さんを常に受け入れることが出来るような体制の確保に努めています。
脳梗塞治療において、リハビリテーションは脳梗塞の合併症・後遺症を防ぐために非常に重要です。急性期医療を担う当院では、回復期リハビリテーション病院や介護施設、療養型病院と地域連携診療計画書を使って連携し、総合的な治療管理を行っております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 129 0.00 13.00 1.55% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 21 0.00 49.00 4.76% 0.00
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 87 1.00 2.00 0.00% 65.92
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 84 2.00 3.00 0.00% 61.94
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 30 1.00 3.00 0.00% 45.53
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 25 1.00 9.00 0.00% 70.56
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 25 3.00 15.00 0.00% 77.08
当医療センターには4Kモニター液晶ディスプレイの最新型内視鏡システム機器が導入されています。その優れた拡大視効果を最大限に生かし、精緻で丁寧な手術を心がけています。
また最新の手術動画4K映像記録・配信カリーナシステムにより、センター内の各電子カルテ端末でライブ手術動画の閲覧が可能となり、より安全性を高めることに寄与しています。
当科では、鏡視下手術件数は右肩上がりで増加し続けています。良性・悪性疾患、予定・緊急手術を問わず、まずは鏡視下手術が適応される時代となりました。まさに鏡視下時代の外科診療と言えます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 112 2.00 24.00 62.50% 80.53
K0821 人工関節置換術(膝) 72 1.00 22.00 0.00% 71.18
K0811 人工骨頭挿入術(股) 63 2.00 24.00 77.78% 81.10
K0462 骨折観血的手術(前腕) 52 2.00 13.00 3.85% 52.92
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 39 2.00 22.00 15.38% 72.97
2021年1月1日から12月31日まで当科で実施した手術は957ヵ所、942例で、内訳は脊椎手術125件、上肢161件、下肢102件、外傷474件、リウマチ3件、腫瘍15件、その他70件です。うち人工関節置換術は105件(膝37、股51、肩リバース14,指3)でした。
人工関節置換術や脊椎手術にナビゲーションを使用し、正確なインプラントの設置や、手術の安全性を高める努力をしております。関節鏡手術では、鏡視下肩板修復術や、肩脱臼予防手術も実施。頸椎胸椎の脊椎手術では脊髄誘発電位モニタリングを併用し、術中合併症の予防をしております。手術は日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)に登録し、2021年度JOANR登録手術件数は717件でした。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 28 1.00 8.00 7.14% 79.61
K1781 脳血管内手術(1箇所) 9 1.00 36.00 33.33% 63.00
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) 9 8.00 7.00 0.00% 73.33
K178-4 経皮的脳血栓回収術 8 0.00 36.00 37.50% 77.25
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 7 4.00 12.00 14.29% 70.29
脳神経外科全般の診療を行っておりますが、救命センターを有する関係で急性期脳血管障害、重症頭部外傷や多発外傷の治療を多く行っております。特に脳血管障害の治療は積極的に行っており、一次脳卒中センターとしてくも膜下出血に対するクリッピング術や脳血管内治療だけでなく、急性期虚血性脳血管障害に対して積極的にt-PA治療、カテーテル治療(脳血栓回収療法)に取り組んでいます。また脳梗塞の再発予防として厳重な適応のもと頸動脈内膜剥離術、頸動脈ステント留置術、バイパス手術を行っております。脳腫瘍は髄膜腫や下垂体腫瘍といった良性腫瘍を中心に摘出術を行っており、良好な治療成績を残しています。

心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 41 0.00 1.00 0.00% 61.07
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 12 6.00 18.00 8.33% 77.92
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) 9 6.00 20.00 0.00% 68.78
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 9 6.00 38.00 11.11% 76.89
K5601ニ 大動脈瘤切除術(上行)(その他) 7 1.00 43.00 14.29% 70.29
2013年5月から2021年12月までの当科における手術実績の詳細は以下のグラフの通りです。2021年の心臓血管外科全手術件数は136件でしたが、その内、心臓・胸部大動脈手術件数は約51件で、この8年半で590件を数えました。また、腹部大動脈手術は年間20~25件、下肢静脈瘤手術は例年50件を超えています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 50 1.00 1.00 0.00% 3.20
K836 停留精巣固定術 21 1.00 1.00 0.00% 2.00
K6333 臍ヘルニア手術 13 1.00 1.00 0.00% 3.46
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 8 0.00 3.00 0.00% 10.88
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) 5 0.00 2.00 0.00% 2.00
最近10年間の年間手術件数は、およそ200件(2021年は198件)であり、生後30日以下の新生児外科手術数は年間10~15例でした。全手術の10~20%は緊急手術であり、当科では365日24時間オンコール体制で対応しております。
 新生児外科疾患としては、食道閉鎖、直腸肛門奇形(鎖肛)、先天性横隔膜ヘルニア、ヒルシュスプルング病、臍帯ヘルニア、先天性腸閉鎖、腸回転異常症、消化管穿孔(超低出生体重児)、胎便関連腸閉塞、臍腸瘻などに対応しております。また小児科や腎臓内科との協力により、新生児を含む小児の急性腎不全、敗血症、代謝疾患などに対する体外循環による血液浄化療法も施行しております。
 腹腔鏡手術については2010年より積極的に導入しており、当院外科や京都府立医科大学・小児外科の先生方と協力し、小児の“低侵襲手術”を目標としております。当科で対応可能な腹腔鏡手術は、急性虫垂炎、鼠径ヘルニア、噴門形成術(Nissen手術)、停留精巣(腹腔内精巣)などです。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 94 12.00 8.00 0.00% 33.36
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 55 14.00 8.00 0.00% 31.89
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 50 1.00 5.00 0.00% 43.94
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 39 1.00 6.00 0.00% 49.26
K872-31 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術(電解質溶液利用のもの) 24 1.00 1.00 0.00% 45.04
双胎は28組、品胎は1組でした。
他施設からの緊急母体搬送は41件でした。
帝王切開術を除く手術件数は246件でした。
 
耳鼻咽喉科頭頸部外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃摘出術 32 1.00 6.00 0.00% 31.13
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 29 1.00 2.00 0.00% 59.14
K344 経鼻腔的翼突管神経切除術 16 1.00 2.00 0.00% 27.94
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 14 1.00 2.00 0.00% 51.50
K3191 鼓室形成手術(耳小骨温存術) 13 1.00 3.00 0.00% 44.77
・耳科手術(鼓室・鼓膜形成、アブミ骨手術、顔面神経減荷術、鼓膜チューブ留置術など)
・鼻科手術(内視鏡下鼻内副鼻腔手術、鼻中隔矯正術、後鼻神経切除術など)
・口腔咽頭喉頭領域手術(扁摘、舌良性・悪性腫瘍切除術、咽頭良性・悪性腫瘍切除術、喉頭微細手術など)
・頭頸部良性・悪性腫瘍手術(甲状腺・耳下腺・顎下腺腫瘍切除術、副甲状腺腫瘍切除術、頸部郭清術、リンパ節生検など)
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 78 1.00 3.00 0.00% 74.32
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 30 1.00 6.00 13.33% 72.83
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 23 1.00 5.00 0.00% 73.04
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 18 1.00 9.00 0.00% 69.44
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 14 1.00 2.00 7.14% 63.57
2022年夏に内視鏡手術支援ロボット、da Vinci Xiの導入が決定し、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術・腎(尿管)悪性腫瘍手術を開始します。当院の泌尿器科には、がん治療認定医、腹腔鏡技術認定医、排尿機能認定医に加えてロボット支援手術プロクターも在籍しており、ほとんどの泌尿器科疾患について遠方の病院に出向くことなく、当院でEBMに基づいた世界標準の治療をうけることが可能です。前立腺癌については、MRIにより生検適応を評価することで非常に高い生検陽性率を実現しており、不必要な生検の回避が可能となりました。放射線治療器は未配備ですが、京都府立医大や滋賀医大、滋賀県立総合病院と連携して、治療をスムーズに受けていただけるよう手配しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 114 2.00 9.00 0.88% 76.19
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 79 2.00 2.00 0.00% 70.39
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 69 2.00 8.00 0.00% 73.45
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 52 0.00 15.00 3.85% 69.44
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 51 4.00 9.00 1.96% 74.84
2021年度の冠動脈造影検査は約1,000件、心臓カテーテルインターベンション(風船やステントを用いた治療)約450件、末梢動脈(下肢や頸動脈、腎臓)のカテーテルインターベンションは約150件となっています。大動脈バルーンパンピング(IABP) や経皮的補助循環装置(PCPS)など補助循環を用いた集中治療室での重症心不全管理も多数行っています。心臓CT、心筋シンチグラムも積極的に実施しています。
平成28年度より本格的に稼働している不整脈に対するアブレーション治療は2021年度で55件、植込みデバイス治療はペースメーカー植込み術60件(電池交換含む)、植込み型除細動器9件、植込み型心電計5件でした。また入院外来を通じた心臓リハビリテーションは京滋でも有数の症例数となり、心疾患、動脈硬化性疾患、心臓血管外科手術後などに積極的に介入しています
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 58 4.00 5.00 3.45% 69.74
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 21 0.00 2.00 4.76% 69.71
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) 11 4.00 8.00 27.27% 72.36
透析治療
腎代替療法には、透析と腎移植があります。透析療法には血液透析、腹膜透析があります。当院では、段階的透析導入法を推奨しています。透析療法開始前に事前準備(血液透析なら静脈と動脈をつなぐ内シャント手術、腹膜透析なら腹部にカテーテルを留置する手術)を行い、術後の安定した時期に透析療法を開始することで、安全かつなるべく短い入院期間で腎代替療法を導入し、社会復帰していただくことを目標に診療を行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 152 1.00 14.00 4.61% 74.07
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 57 0.00 6.00 0.00% 74.09
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 50 0.00 7.00 0.00% 70.18
K654 内視鏡的消化管止血術 37 0.00 9.00 5.41% 73.27
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 29 1.00 4.00 0.00% 73.03
内視鏡検査
GS 4203例、CS 2033例、ERCP 425例、超音波内視鏡 上部 173例 下部 12例、小腸内視鏡 5例
うち、手技関連は以下
上部ESD 74例、下部ESD 52例、PEG 22例、大腸ポリープEMR 311例、内視鏡的胆道ドレナージ 212例、EUS-FNA 26例
経皮的処置およびAngio.
PTGBD 24例、PTAD 9例、肝生検 17例、RFA 5例、TACE 25例
ERCP関連手技は常に多数の症例を行い、上部・下部ESDなどは確実に伸びております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 7 0.24
異なる 2 0.14
180010 敗血症 同一 8 0.20
異なる 1 0.13
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.15
異なる 2 0.16
180040 手術・処置等の合併症 同一 3 0.14
異なる 12 0.25
入院時に最も医療資源を投入した傷病名と入院のきっかけとなった病名が同一かそれ以外かで件数を集計しています。
血液の凝固に異常をきたす播種性血管内凝固症候群、さまざまな感染症などから血液に病原菌が入り起こる敗血症。手術・処置後の合併症は、透析患者さんのシャント障害による疾患が多数を占めています。
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