医療センターについて

ご挨拶

院長からのご挨拶

若草萌える季節、皆様にはますますご健勝のほどお喜び申し上げます。

近江八幡医療センター 事業管理者・院長 宮下浩明

  新年度になり、ホームページの更新をせねばと思っていた矢先に、熊本地震が4月14日と16日未明に2回続けて発生しました。多数の犠牲者が出ただけでなく、いまだに余震が続いているため、自宅に帰れず不自由な避難生活を送られている方々が10万人規模でいらっしゃると聞いております。犠牲者の方々にはご冥福をお祈りしますとともに、被災者の皆様方が一日も早く安心して生活が出来るようになられるようエールを送ります。

  さて、年度が代わり昨年度の病院事業のデータが整いましたのでご報告いたします。平成27年度は、病床利用率は88.3%、平均在院日数は9.9日、延べ入院患者131,648人、一日平均入院患者数360人、延べ外来患者数220,982人、一日平均外来患者数906人、とフル稼働をしており、近江八幡市はもとより近隣の市町からも多数の患者さんにご利用いただけたことがわかりました。

  しかし、フル稼働しているがために空きベッドがなく、やむなく入院をお断りしたことや、早期退院をお勧めしてご不便をおかけしたことがありました。このような状況を解決するひとつの手段として、地域包括ケア病棟という構想が浮かんでまいりました。地域包括ケア病棟とは、回復期の患者さん、言い換えれば重症の期間は過ぎたが、まだ家に帰るには課題があり、すぐに退院出来ない患者さんに、病院の多職種チームが総力を挙げて退院支援する病棟であります。リハビリスタッフ、管理栄養士、薬剤師、社会福祉士などが、医師や看護師と連携して退院支援を図ります。
時には外部のケアマネージャーとも協働して、退院後の自宅での生活の相談や指導も行います。
地域包括ケア病棟は、回復期病床が不足している東近江医療圏域における地域医療構想の趣旨にも合致しており、可及的速やかな運用を目指すことといたしました。

  さて当医療センターのこの一年を振り返りますと、4月に「がん患者サロン“よしぶえ”」を滋賀県がん患者連絡協議会のご支援により院内開催することが出来るようになりました。
がん患者さんは長期間にわたる闘病生活、後遺症、仕事や経済上の不安などを抱えて生活をしていらっしゃいます。当医療センターが少しでも寄り添うことができますように今年度も引き続きご支援いたします。11月には、がん患者さんが通院での抗がん剤治療をストレスのない環境で受けていただけるように、外来化学療法室の改修工事を始め、年度を跨いで今年度の6月に完成の予定です。当センターでは、出来る限り住み慣れた地域でご家族や知人とすごして頂きながらの通院がん治療を目指しています。

  入院患者さんの看護についてですが、昨年7月には、手厚い看護を行うための7対1看護体制をやっと敷くことが出来ました。7対1とは、7人の入院患者さんに対して1名の看護師を配置するというもので、一般病床では他に10対1、13対1、15対1があります。当医療センターには、重症患者さんや急性期疾患で医療看護必要度の高い患者さんが多数おられます。今後も7対1看護体制を堅持し、急性期病院として十分な看護を提供していきます。

  患者さんのご利用になる施設やシステムについてですが、会計のお支払いに関して、年度末の3月からクレジットカードの取り扱いを開始いたしました。現金でしか支払えないという恥ずかしい状態でしたが、通常の会計窓口と夜間休日のために救急窓口で対応できるようにいたしました。また、市民から要望があった、車の乗り降りにご不自由なかたのための駐車場を12台分整備いたしました。思いやりの気持ちを込めて、あえて障害者という言葉を使わず“ハートフル駐車場”という名称にさせていただきました。これで駐車場不足はほぼ解消しましたが、譲り合いのお気持ちが基本でございます。“ハートフル駐車場”を上手にご利用いただきますようお願いします。

  2016年は、地域医療構想の実践に向けての第一歩を踏み出す年となります。医療機能分化を進めるよう診療報酬改定がなされた中で、当医療センターは、地域医療を守ると共に救急、小児、産科、災害などのいわゆる不採算部門をも担っていかねばなりません。そのためには、これまで以上にしっかりとした経営基盤を築き、地域包括ケアシステムの急性期病院として必要な人材を確保し、進化する医療機器には相応な投資を行い、良質な医療を安定提供していかねばなりません。また、今年度は、新公立病院改革プランに着手しなければならない年でもありますが、計画に際しては2025年を見据えた地域医療構想を念頭に置かねばなりません。少子高齢化、人口減少、医療介護費の抑制など、厳しい環境の変化が生じるなか、近江八幡市が目指す“賑わいの町”作りには、市民に信頼される基幹病院がなければなりません。当医療センターの基幹病院としての責任は重く、近隣の医療機関や介護施設との連携を強化することにより、地域住民の必要とする医療を継続して提供できるよう尽力いたしますので、皆様方の温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

2016年5月

院長  宮下 浩明

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