方針・理念・目的等

概要・特色

滋賀県最大規模の透析施設、そして最高レベルの腎臓病医療を提供できるよう日々精進しております。
セカンドオピニオンの方ももちろん地域医療連携室を通じて受付しています。

腎臓センターは病院最上階に位置し、透析ベッド60床を運用しています。
最高レベルの技術、そして医療を提供するべく腎臓内科医6名、看護師、臨床工学技士、薬剤師、理学療法士、栄養士、臨床検査技師が文字通りチーム医療を提供しています。

診療内容

保存期腎不全治療

 保存期腎不全教育入院を通じて、個々の患者さんの腎機能を悪化させている原因を 一週間の検査教育入院で突き止め、検査データを詳細に解析することにより今後の治療方針を修正できます。入院により腎不全進行抑制できた方が増加しています。ぜひ一度、腎臓内科外来でご相談ください。かかりつけ医の先生にかかっておられる方は、先生にご相談いただいたうえで紹介状を持参して頂くと、より正確な治療方針をお示しできます。

腎炎治療(IgA腎症、ネフローゼ症候群、膠原病による腎炎など)

 腎炎の多くは、自覚症状が特にないか非常に軽微であるため、放置している方がおられます。経過観察で良い場合もありますが、腎生検を行ったうえで治療が必要となる場合も多々あります。さらに検査が必要かどうかは専門医の判断が必要です。尿潜血や尿蛋白を指摘されている方は、ぜひ受診ください。腎生検数は県内でもトップクラスであり、高い標本作成技術による正確な診断、治療により、個々の患者さんにとって最善の腎炎治療を提供します。

 平成27年より1次性ネフローゼ症候群、IgA腎症が難病に指定され、医療補助が受けられるようになりました。当院は指定医療機関ですので、難病申請のための診断書の発行が可能です。

多発性嚢胞腎

 腎臓に嚢胞(水がたまった袋)が多数できて腫大することで腎臓の働きが徐々に低下していく、1/2の確率で遺伝する病気です。これまでは有効な治療法がなく、約半数の方が60歳前後に慢性腎不全から透析になっていました。現在は、腎嚢胞拡大抑制治療薬(トルバプタン)が使用可能となり、腎予後の改善が期待されています。また、好発合併症として脳動脈瘤からくも膜下出血をきたす場合や、心臓弁膜症・嚢胞感染・肝機能障害を起こす場合があります。これら合併症に対してその有無を確認し、適切な治療を行います。

 平成27年1月より難病に指定され、医療補助が受けられるようになりました。当院は指定医療機関ですので、難病申請のための診断書の発行が可能です。

高血圧診療

 高血圧は自覚症状の少ないため放置されがちですが、心血管障害(腎機能障害や脳血管障害を含む)の重大なリスク因子であるため、適切な血圧管理が必要です。

 9割以上の方は、本態性高血圧症という遺伝的な高血圧です。しかし、一部に副腎腫瘍、腎血管の異常などによって高血圧になる二次性高血圧症が存在します。この場合は根治が望めるので、特に若年性の高血圧の方や薬剤治療に反応が悪い方などは、ぜひ腎臓内科にご相談ください。

透析治療について

 腎代替療法には、透析と腎移植があります。透析療法には血液透析、腹膜透析があります。当院では、段階的透析導入法を推奨しています。透析療法開始前に事前準備(血液透析なら静脈と動脈をつなぐ内シャント手術、腹膜透析なら腹部にカテーテルを留置する手術)を行い、術後の安定した時期に透析療法を開始することで、安全かつなるべく短い入院期間で腎代替療法を導入し、社会復帰して頂くことを目標に診療を行っています。

過去の実績等

メッセージ

患者さんへ

腎臓病と言われ困っている方、また受診するように言われているが不安な方、そんな方のお手伝いをしたいと考えています。
検尿で蛋白尿が出ている方、腎臓がなみだを流して体調が悪いことを教えてくれています。
そんな腎臓の訴えに耳を傾けてください

かかりつけ医の先生方へ

初診の方の優先的な診療予約は、火曜日午後枠を設けています。
地域医療連携室を通してのご予約が患者さんの負担が少ないようです。 
もしRPGNやネフローゼ症候群疑いなど、お急ぎのご用件がございましたら、腎臓内科(門 浩志)まで直接お電話ください。
病診連携、病病連携では、CKD地域連携パスを運用することで患者さんにも好評です。

保存期腎不全検査教育入院を始められる医療機関のみなさまへ

見学スケジュール(PDF)

視察申込書(Word)

腎臓病啓発キャンペーン

 医療センターのスタッフで作る腎臓病啓発キャンペーン隊の紹介です。任意団体NPOを立ち上げ活動中です。皆さんの応援をぜひともよろしくお願い申し上げます。

 毎年、世界腎臓デーにあわせて近江八幡市周辺でイベントを開催しています。 ※昨年度は新型コロナウイルス拡大防止のため中止しました。(下記は2019年度のものです。)

当科では研究にも力を入れています

保存期腎不全検査教育入院患者のデータ追跡およびそれを用いた研究
腎後性腎不全におけるシスタチンCと腎予後の関連(2022年研究終了)

スタッフ紹介

役職 名前(ふりがな) 資格・略歴等
主任部長
腎臓センター長
門 浩志
(かど ひろし)
・平成18年 京都府立医科大学卒
・日本内科学会総合内科専門医
・日本腎臓学会専門医・指導医
・日本透析医学会専門医・指導医
・日本腹膜透析医学会認定医
・専門分野:腎臓、透析
副部長 三原 悠
(みはら ゆう)
・平成23年 京都府立医科大学卒
・日本内科学会総合内科専門医
・日本腎臓学会専門医
・日本透析医学会専門医
・専門分野:腎臓、透析
副部長 井田 智治
(いだ ともはる)
・平成24年 京都府立医科大学卒
・日本内科学会認定内科医
・日本腎臓学会専門医
・日本透析医学会専門医
・専門分野:腎臓、透析
医員

緒方 愛佑美
(おがた あゆみ)

・平成30年 愛媛大学卒
・腎臓内科一般
レジデント 松本 憲治
(まつもと けんじ)
・令和2年 関西医科大学卒

・腎臓内科一般

レジデント 藤北 明日香
(ふじきた あすか)
・令和3年 浜松医科大学卒
・腎臓内科一般
腎臓センター顧問
非常勤医
八田 告
(はった つぐる)
・平成4年 島根医科大学卒
・日本内科学会総合内科専門医
・日本腎臓学会専門医
・日本透析医学会専門医・指導医
・日本循環器学会専門医
・日本高血圧学会専門医・指導医
・京都府立医科大学臨床准教授
・専門分野:腎臓、高血圧、透析
非常勤医 瀬川 裕佳
(せがわ ひろよし)
・平成18年 京都府立医科大学卒
・日本内科学会総合内科専門医
・日本腎臓学会専門医
・日本透析医学会専門医
・日本高血圧学会専門医
・日本臨床栄養代謝学会認定医
・専門分野:腎臓、透析
非常勤医 砂原 康人
(すなはら やすと)
・平成28年 和歌山県立医科大学卒
・日本内科学会認定内科医
・日本腎臓学会専門医
・日本透析医学会専門医
・専門分野:腎臓、透析

各診療科のご案内

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薬剤部のご案内

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その他の部署