当センターは、東近江医療圏の中核病院として、地域医療の確保や、地域福祉の向上に努める
べく、平成17年3月31日に「滋賀県地域周産期母子医療センター」として認定を受けました。(当時、近江八幡市民病院)
また、平成17年4月より、新たに小児外科を標榜し、新生児を含めた外科的医療の充実にも尽力
してまいりました。
平成18年10月より、土田町に「近江八幡市立総合医療センター」として新築移転を行い、各医療
機関と連携を密にし、よりよい療養環境のもとで、質の高い、より高度な医療の提供に努めており
ます。
滋賀県の基幹施設である「総合周産期母子医療センター」及び「周産期医療協力支援病院」、県内の各「周産期協力病院」と協力・連携体制を整備し、「地域周産期母子医療センター」として、地域の周産期医療機関を機能的にバックアップすることを目的としております。
他の医療機関からの救急患者様の受け入れを24時間体制で行っております。
産科では、東近江地域の中核病院として、周辺の病院・診療所からリスクの高い妊産婦を24時間体制で受け入れています。受け入れるのは、早産や前期破水などで低体重の赤ちゃんが生まれるリスクがある場合や、妊娠高血圧症や前置胎盤など母児の生命が脅かされる危険のある異常妊娠の場合です。
過去5年間(近江八幡市民病院において)の搬送受け入れ数は、94件で県内の10.5%となってい
ます。それぞれの妊娠ケースについて、小児科・小児外科と協力連携し、母児にとってはより良い
状況で分娩が迎えられるような周産期医療を提供しています。
また、医療センターとなった現在では設備面の充実も図り、ローリスクの妊娠ではもっと安楽にお産を迎えていただけるよう、ハイリスクの妊娠には母児の安全を最優先した高度医療を提供できるよう、地域に貢献するべく努めております。

新生児集中治療管理室は、早産低出生体重児(いわゆる未熟児)や病気を持った新生児を、病院内外を問わず幅広く受け入れ、診断と集中治療を行います。人工呼吸器を中心とした集中治療と
ともに特殊治療として選択的脳低温治療を導入し重症仮死産児の脳保護療法にも積極的に取り
組んでいます。また集中治療以外にも早期に生まれた赤ちゃんに適した環境を作るため明るさや
音などの環境に配慮したディベロプメンタルケアと親子の肌のふれ合いを通じて親子の絆を確立するためのカンガルーケアも行っています。この様に新生児集中治療管理室では医師と看護師が一丸となって「後遺症なき生存」を目標に新生児医療に一路邁進しています。

小児外科では出生直後に手術が必要な赤ちゃんを担当しています。当院では平成17年4月より
小児外科専属常勤医の配置とともに、このような疾患の本格的な受け入れを開始しています。取り扱う疾患としては直腸肛門奇形(鎖肛)や先天性横隔膜ヘルニア、臍帯ヘルニア・腹壁破裂、食道閉鎖や先天性腸閉鎖、腸回転異常症、ヒルシュスプルング病、新生児消化管穿孔などがありますが、これらの疾患の病態には救命のために診断・治療方針の決定に一刻を争うことも多くあり、また手術のみならず手術前後にも高度な管理が要求されます。このような疾患の診断治療は、産科、
小児科(新生児科・NICU)、麻酔科、そして小児外科の緊密な連携があって初めて可能になります。当センターではこれらの専門医が複数名配置されており、安心して治療を受けていただくことが可能です。